夏のとある日、大きな交差点近くの車道にカラスがどこからともなく

 

降りてきて、怪我をしている様子で少し飛んではまた着地する。

 

このままじゃ車にひかれちゃう、と思い自転車と犬をどこへつなぐか

 

考えて・・・

 

「ぱすっ」と音がした。轢かれた!案の定だ…

 

車にあたった音じゃない、カラスの心臓か肺のつぶれた音の様だった。

 

命が終わった音と言った方が正しい。

 

私:「ゴメン、カラス・・・」

 

カラス:「お前の精じゃない」

 

潔さを感じる言い方だった。

 

そうやって生きてきたんだね。

 

動物は恨みなど抱かず妬みもせずたんたんと生きている。

 

カラスに教えてもらった。

 

ただ自分の本文を全うすることを。

 

今度生まれてくるときは大自然の中で生涯を全うして欲しい、カラス…